地域のパワースポットを作ったKeicoさんが大切にしている考え方【ヨガインストラクターKeicoさん後編】

前編では、Keicoさんがヨガインストラクターになるまでの半生と、人生の転機となったオーストラリアでの体験を伺いました。この後編ではエアリアルヨガとの出会いや、大切にしているお客様への想い、これからチャレンジしたいことを聞きました。

Keico

経絡エアリアルヨガインストラクター/ 数秘鑑定士

ヨガ指導歴は15年を過ぎ、これまで1500名以上にヨガのレッスンを届けてきた。大阪府の箕面市でエアリアルヨガスタジオYoga Biyoriを運営している。

エアリアルヨガとの出会いはひょんなところから

現在、Keicoさんはハンモックを使ったエアリアルヨガを中心にヨガを教えている。エアリアルヨガは、ニューヨークで2006年頃に生まれた新しいヨガの1つだ。セレブやビジネスパーソンなどをはじめ、フィットネスやダイエットに関心が高いニューヨーカー達の間で話題を呼び、日本でも広がった。

逆さになっている様子を見ると、難しそうだが、布に体を委ねてポーズを行うので、意外にも初心者や体がかたい方でも関節や背骨に負担をかけることなくポーズを行うことができるのが魅力だ。

Keicoさんのエアリアルヨガとの出会いは偶然だったと言う。

「知り合いの人に新しくエアリアルヨガのスタジオをオープンするから、手伝って欲しいと言われて、『じゃぁ、やります!』ってかんじで、特にたいした理由はなかったんです。それまで、心や哲学を教えてくれる伝統的なヨガが好きだったので、正直そんなに『エアリアルヨガをやってみよう!』という気持ちはなかったんです。でも流れに乗ってみるのも大事だと思って、やることにしました」

この誘いの少し前に彼女はバリにヨガを学びに行っている。偶然、その際に現地の子どもたちが楽しそうにエアリアルヨガをしている様子を見る機会があり、印象に残っていたと言う。そんな不思議な導きもあり、エアリアルヨガの指導を始めることにした。

エアリアルヨガに魅了されたきっかけはお客様の変化

Keicoさんが妊娠、出産でヨガの指導をお休みしている期間に、所属していたエアリアルヨガのスタジオが閉店してしまった。その後、2020年にパーソナルトレーナーの旦那さんと一緒に自宅にヨガスタジオとパーソナルトレーニングスタジオをオープンする。

実は、この時点ではKeicoさんはエアリアルヨガに特段思い入れがあったわけではなかった。「エアリアルヨガもできたら、話題になるかも!」と軽い気持ちでエアリアルヨガができるようにハンモックを吊るすことにしたと言う。

ここからKeicoさんはエアリアルヨガにどんどんハマっていくことになる。きっかけは何だったのだろうか。

「それはお客様の変化ですね。マットの上でのヨガに比べて、ハンモックや重力を利用するので体へのアプローチはより強力になるんですよ。どんな方もエアリアルヨガをした後にはパァーっと顔色が明るくなって、足取り軽く帰っていきはるんです。そっからですね。こんなにエアリアルヨガが効果あるのだったら、もっと極めたいって思いました」

Keicoさんはお客様が喜んでくれることが嬉しくて、全国さまざまなところに出向きエアリアルヨガの学びをさらに深めた。そしてレッスンに活かしお客様にどんどん還元していった。

エアリアルヨガの魅力

エアリアルヨガが大好きなKeicoさんは、エアリアルヨガの魅力を「脱力できること」だと語る。

「みんな、仕事や育児、家事を頑張っているんですよ。知らないうちに肩に力入れて生きてますからね。わたしもプライベートでは3姉妹の母親だからよくわかります。特に働くお母さんってやることいっぱいですからね」

いつも頑張ることが当たり前になりすぎて、力を抜くことが苦手な人でもハンモックに身を委ねることで、徐々に力が抜けていきリラックスできると言う。

「普段甘えられない立場の人こそ、エアリアルヨガのときは布に甘えて欲しいですね」と、彼女は明るく笑う。

過去、誰にも甘えられず強くあろうとしたKeicoさん。そんな彼女だからこそ、甘えるのが苦手な頑張り屋さんの体も心もほぐれるようにリードすることができる。働く母親はもちろん、会社で責任のある立場にありプレッシャーが多い方や、普段自分に厳しい方も、YogaBiyoriでエアリアルヨガをして、Keicoさんのどんな人も照らす太陽のようなあたたかさと、ハンモックの布に甘えに来て欲しい。

ヨガや数秘、食事サポートを伝えるときに大切にしている想い

現在Keicoさんはエアリアルヨガの他、マットを使ったヨガ、数秘セッション、食事サポートなどさまざまな角度からお客様のすこやかさをサポートしている。お客様へ大切にしている想いを伺った。

「お客様と向き合うときは、1人1人に寄り添って、その人のエネルギーを大切にすることを意識してます。そして、その人がより心地良い方向へ向かうにはどうしたらいいかを考えて、伝えてますね」

Keicoさん自身もいろんな感情を経験してきたこともあり、人の繊細さを敏感にキャッチする方だと言う。スタジオにはさまざまな人が来るが、みんな笑顔で帰っていく。指導歴も長くベテランのヨガインストラクターである彼女は、一体どんなレッスンをしているのだろうか。

「グループでのヨガクラスでは集まっている1人1人に想いを寄せて、レッスンを組み立てていきます。事前に準備をした内容ではなく、その瞬間に意識を集中し、来てくれた人にとって必要な動き、言葉をその場で選んでガイドしています。いろんな人が来てくれますが、スタジオに集まってくれた人たちを調和させていただく役目だと思ってやっていますね。体だけでなく、心もほぐれて、ほっと落ち着いて帰ってもらう場所になったらいいなと思ってます」と語る。 こうしたクラスでは、自然にお客様同士もゆるやかに繋がり、やさしいピースフルな空間が広がっている。

Keicoさんのこれからのチャレンジ

Keicoさんの今後チャレンジしていきたいことを伺った。

「お客様と話していると、子育てに悩んでいるお母さんが多いと感じます。子育てに奮闘しているお母さんの力になりたいと思っていて、今後お母さん向けの講座もやっていきたいと考えてます。悩みをよく聞いていくと、それは子どもとの関係性の問題もあれば、お母さん自身の問題のこともありますね。そこに対して、エアリアルヨガ、数秘セッション、東洋医学の予防医学の観点を掛け合わせてアプローチできたらと思っています」

Keicoさんは東洋医学や季節に関しても、学びを深めている。

「わたしたちは四季がある日本に住んでいるので、やはりその季節の流れ、自然の流れを感じて生きることが元気に過ごすためには大事だと思います。太陽の光を浴びたり、土に触れたり、自然との触れ合いは子どもだけでなく、大人にとっても必要だと思います。そういった意味でも季節から紐解いていく東洋医学には注目していますね。これまでわたしが学んで実践してきたことをミックスして、悩めるお母さんに寄り添って、その方の心も体も解放し、活き活きと輝けるお手伝いができたらと考えています」

「そのためには、わたし自身が自然に感謝して過ごし、体と心に目を向けていきたいですね。そしてやっぱり家族を大切にして、生きる喜びを感じて毎日を過ごしていきたいですね」と目を輝かせて語ってくれた。

Keicoさんが運営する大阪府の箕面市にあるエアリアルヨガスタジオYoga Biyoriは、スタジオオープン後にコロナ禍に突入したにもかかわらず、地域の方が足しげく通うパワースポットだ。それは、ひとえにKeicoさんがエアリアルヨガの可能性を誰よりも信じていて、お客様の幸せを心から願ってレッスンをしているからに違いない。

Keico

経絡エアリアルヨガインストラクター/ 数秘鑑定士

ヨガ指導歴は15年を過ぎ、これまで1500名以上にヨガのレッスンを届けてきた。大阪府の箕面市でエアリアルヨガスタジオYoga Biyoriを運営している。

【Information】Litlink  / Instagram 

Keicoさんが運営する大阪府の箕面市でエアリアルヨガスタジオYoga Biyoriはこちら

編集後記

Keicoさん改めけいちゃん(仲間内からはけいちゃんと呼ばれ親しまれている)は、とあるヨガの養成講座で出会いました。くしゃっとした笑顔がキュート、思いやりが深く、陽気で人気者。それが彼女に抱いていた印象です。今回聞かせてもらった話は、まったく想像していないものでした。けいちゃんの半生を綴りながら、「いや〜よくぞよくぞ、ここまで生きてきました!」と何度も彼女の背中をさすりたくなりました。

そして、けいちゃんは初めて私のインタビューライティングを受けてくれた方です。うまく表現できず、何度か書き直しもしました。ドキドキしながら完成した原稿を送ると、こんなメッセージをくれました。「辛かったことも、楽しかったことも全部ひっくるめて過去のおかげで、今があり、本当に今幸せ!ありがとう!」

けいちゃんの記事を通じて、「誰も傷つけない文章を書くこと、その人の人生をハグして背中を押す文章を書くこと、それが私のテーマだ!」と覚悟を決めました。 けいちゃん、こちらこそ本当にありがとう!初めて書かせてもらったのが、けいちゃんでほんとうに良かったよ!

ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました。(執筆者:江川ともよ)


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